占いの歴史は古く、3世紀頃にはすでに政治に影響を及ぼしていたという説があります。平安時代には、占いを用いて政治情勢にアドバイスを行う官職の人間もいたと言われており、明治時代まで存在していたようです。日本だけに限った話ではなく世界的に見ても、占いと政治、歴史は切り離せない関係にありました。その種類も豊富になっていき、代表的なものとして挙げられるのはタロットや手相などではないでしょうか。

テレビや雑誌なども必ずといっていいほど血液型や星座などの占いコーナーが設けてあり、目にしたことがない人はいないと思います。最近では電話やメールで占うというサービスも人気を集めており、私達にとっては身近な存在になっています。気持ちが落ち込んでいる時や人間関係や恋愛などで悩んでいる時、つい頼ってしまうという人も少なくないはずです。人間は古来から、神がかり的な存在に畏怖の念を感じ、願いを込めてきました。

辛いことが続くと、自分の運勢を変えたいと思い、幸せなことが続くと、この運勢がいつまで続くのか知りたくなってしまうものなのです。さらに、何かしらの選択を迫られた時に、きっかけを与えてくれる占いを頼ることもあるでしょう。遥か昔から、人間は占うことで精神的な拠り所を求めてきたのかもしれません。しかし、頼り過ぎて振り回されるのも問題です。

良い内容は信じて悪い内容は真剣に思い込まないように、心掛けておく必要はあるでしょう。